ワールドフーズサービス

下町のチーズ工房「ワールドフーズサービス」さん
チーズのことなら何でも教えてくれます♪

ワールドフーズサービス株式会社

創業:1995年
所在地:東京都 荒川区
従業員数:12名(パート社員含む)
おしごと内容:ナチュラルチーズの加工販売
商品例:シュレッドチーズ、ダイスチーズ、粉チーズなど
環境 本社兼工場があるのは路面電車が走り下町の風情が残る荒川区の住宅街の一角。今はすっかり住宅街ですが、昔は町工場がたくさん立ち並ぶ地域だったそうです。
こだわり 取り扱っているのは全てナチュラルチーズ。味と品質にこだわった、ホンモノのチーズを取り扱っています。

視察レポート

2014年、それまで一般的なプロセスチーズを取り扱っていた黒光商事ですが、ワールドフーズサービスさんに出会い、セルロース不使用・無添加ナチュラルチーズのおいしさを知り、ぜひ子供たちにも食べてもらいたい!という思いで現在の商品の取扱いをスタートしました。品質はもちろん、余分なものが入っていないナチュラルチーズは風味がよく、ちゃんと乳の味がするおいしいチーズで多くの学校様からご注文をいただいており好評です。そんな本物のチーズを提供してくれるワールドフーズサービスさんにおじゃまして、加工前のチーズや加工の様子を視察してきました★
 

~まずは原料のある冷蔵庫へ~

案内されて冷蔵庫の扉を開けると…そこには所狭しと大きな黄色い塊と様々な外国語が書かれた段ボールが積まれていました。枕のような大きさの黄色い塊はもちろん全てチーズの原体。重いものでは20㎏、少し小さいものでも15㎏程度あるそうです。この大きなチーズの塊を適度なサイズにカットし、規格に合った形に加工して商品を作ります。
見たことのない大きさのチーズたち。一番大きなパルメザンは45×30×25㎝くらいの大きさで移動させるのも大変そうでした。
積み重なった段ボールにはたくさんの外国語が。英語はもちろん、フランス語、スペイン語、中国語、アラビア語も…。世界中に流通している商品だということがよく分かります。
壁にある小さな扉は外に繋がっていて、原料が入荷した時にはここから搬入されます。大きくて重たいチーズを庫内に運び入れるため、扉から冷蔵庫内部に向けてローラーで出来たレールが設置されていました。

~続いてメインの加工工場内へ~

それほど広くはない工場ですが、大小いくつかの機械が並び様々な作業が行われていました。シュレッドチーズ担当、カットチーズ担当、シーラー(封を閉じる)担当に分かれて製造が行われていて、それぞれの機械の構造や仕組・作業工程などを見せてもらいました。

<シュレッドチーズの製造>

まずは冷蔵庫にあった大きな塊のチーズを4㎝幅(シュレッドの長さ)にカットします。

 

カットしたチーズを専用の機械に入れます。回転する刃によって短冊状に削られ、シュレッドチーズの形になって出てきます。

 

カッター部分の扉を開けて見せてもらうと…刃はこんな形状をしていました。小さく開いた穴の部分が刃になっていて、この円盤が回転することでチーズを削っていきます。
シュレッド状になった2種類のチーズをほぐしながら混ぜ合わせます。この作業は手作業で丁寧に行われています。
商品ラベルが添付された袋に、一袋ずつ人の手で計量しながら入れていきます。
この時ちょうど黒光商事の商品が製造されていました。これが数日後に出荷されて黒光商事に届き、学校に納品し、給食になります。

<カットチーズの製造>

スライスや短冊などのカットチーズは、それぞれの規格に合わせてピアノ線を張った型を使ってカットします。原体からブロック状に切り出したチーズを型の下にセッティングし、型を電動で動かして降ろすと必要な規格にカットされます。

 

型は電動の油圧式で上下に動かしますが、手でチーズを固定しておく必要があるため動かす指示は足元のペダルで調整します。

 

この時製造していたのは黒光商事で取り扱っている規格ではありませんでしたが、見事に均等にカットされたチーズが出来上がっていました。

<シールと仕上げ>

袋詰めしたチーズを4つずつ並べて自動で脱気・窒素ガス置換・シール(熱圧着)してくれる機械。コンベアで順番に上に上がっていき、最上部でシールしてくれます。短冊チーズ・スライスチーズなどの小さい袋の商品や粉チーズは脱酸素剤を同封して手作業でシール(熱圧着)します。

 

シールされた商品は最後に金属探知機を通過して加工場から出てきます。安心安全おいしいチーズの完成です。
 

~次に粉チーズ専用の工場内へ~

粉チーズは同じ建物内にあるもう一つの加工場で製造しています。ここには専用の機械があり、粉チーズのみを製造しています。今回、工場内へは入れませんでしたが、ケーキのようなミルク風味のチーズのいい香りが外にも漂っていました。
 

~まとめ~

乳製品を取り扱う工場は営業許可を取得するための衛生基準がとても厳しくなっています。工場で作業する方々は皆さんルールをしっかり守って清潔なユニフォームを着用し、余分なものがない整頓された空間で作業していました。オリジナルの配合・オリジナルのサイズに対応して商品をつくってくれるワールドフーズサービスさんの工場は、小規模ですが皆さん作業がとても丁寧で、学校給食にも安心して提供できる商品だと感じました。普段見ることのない大きなチーズの原体や加工の機械を見ることができ、とても興味深い視察でした。

★プチ情報★

製造部・シュレッド担当の小川さん。お忙しい中、機械の内部を快く見せて説明してくださいました。

 

計量中の秤。300gの商品を作るので「-300(と袋の重量)」になっています。0から300を計量するのではなく、-300を0にする計量方法。この方法によって計量ミスを防げます。

 

粉チーズ原料の最高峰「パルメジャーノ・レッジャーノ」。給食用では仕入れていませんが、高級チーズを見せてもらいました。重量はなんと40㎏以上。チーズとは思えないほど硬い塊でした。

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