八王子 冬大根 成長記録①

八王子 冬大根 成長記録①
~種まき編~

<訪問日誌>

訪問日 2022年10月2日(日)
天気 快晴 30℃くらい
訪問場所 鈴木農園
視察内容 大根の種まき
遠くの山もくっきり見えるほど快晴の日曜日。鈴木農園を訪問しました。

~冬大根栽培の特徴~

10月種まきの大根の育成期間は約90日、8月種まきの大根の育成期間は約60日とその差が30日もあります。その差の違いは気温(地温)。寒いと育ちづらいんです。そこで登場するのがマルチと呼ばれる黒いシート。これを畑にひくことで、保温性を高め大根の成長を促進することができます。ただ、マルチをひくと生産者にとっては種まきがすべて手作業(通常は機械)になってしまうデメリットも…。
穴の開いた黒いビニールシートが“マルチ”と呼ばれるもの。種まきの前にまずはマルチを張ります。
マルチのおかげで土が暖かくなり、大根がよく育ちます。

~いざ 種まき!~

マルチには等間隔に穴があって、その穴に2本の指を使って深さ約1㎝になるように土を掘っていきます。この時深さに差があると、発芽にバラつきが出てしまい管理が大変になるんだとか。穴を掘ったら、種を2個ずついれていき土をかぶせて終了です。2個ずつの理由は発芽しなかったときの保険。2個とも発芽したときは、後で間引くそうです。言葉で表すと簡単だけど、実際に種まきをやってみると中腰での作業は大変です。農家さんは本当にたくましいです。
ひとつひとつ、マルチの穴に1cmの穴を開けながら種を入れていきます。
種は必ず2つずつ。
種を入れたら一穴ずつ手で土をかぶせていきます。
おーちくんもやってみた。種まきの大変さを身をもって実感…。

~農家さんのつぶやき~

まだ先の話だけど、真冬に収穫した大根を洗うのは本当に大変…。資材(マルチ)の価格も年々高くなっているし、でも大根の価格が現状あがる訳でもない。みんな大変な思いで育ているのでたくさん食べてほしい…!

~まとめ~

冬の大根は暖かい時期の大根に比べて、育成期間も手間もかかります。だからやめてしまう農家さんも多いんだとか…。そんな手塩にかけて育てた大根は1月案内予定です!

☆訪問アルバム☆

左から・・・

【お手伝いに来ている方々】

鈴木さんに種まきのやり方を教わるパートの女性陣。

「自分の世話した野菜が育つのを見るのが楽しい夏は暑いし、冬は寒くて大変だけど四季を感じるこの仕事が好き」

【大根の種】

冬馬力。色が青いのは種の腐敗を防ぐためのコーティング。農家さん曰く「はじめてやる品種でどうなんだろう?」

【緑肥(りょくひ)の残骸】

土作りの工程では緑肥作物とよばれる植物を3か月育成し、それを2か月かけて畑にすき込み土に戻します。これで線虫や回虫など大根の大敵である害虫の発生を抑制することができるそう。写真の様に地表にあるものは土に戻らないので、すき込みの作業は大変ですがとっても重要です。

【マルチを張る機械】

黒いビニールシートに穴を開けながら畑に敷いていく機械。端っこはちゃんと土に埋めてくれます。年々のシートの価格があがってきていて大変…。

東京・神奈川の学校給食なら
私たちにご相談ください

初めての方はこちらから
会社案内のご請求こちら