八王子 採れたてとうもろこし 成長記録①

八王子 採れたてとうもろこし 成長記録①
~種まき編

<訪問日誌>

訪問日 2023年4月1日(土)
天気 快晴 お花見日和
訪問場所 水越農園
視察内容

とうもろこしの種まき

今と昔(5~10年前)の違いを知る

新年度が始まったばかりの日曜日。さっそく夏に向けての準備が始まります。

~マルチのこと~

朝9時、水越さんの畑にて待ち合わせ。

おーちが到着したとき、畑にはすでに肥料が撒かれマルチが張られていました。実はこのマルチ、
生分解マルチとよばれ土に返る素材で出来ていて、土壌中の微生物によって分解される優れもの。昔はとうもろこし収穫後、ビニール製のマルチを回収・破棄するために残った茎と根を切り離す必要がありました。でも今はこの生分解マルチを使用することで収穫後の残渣と一緒に土にすき込むことができ、回収しなくても処理できてしまいます。とうもろこしは『畑の掃除屋』と呼ばれていて吸肥力が高く、残渣ごと処理することで緑肥としての効果も期待でき畑を元気にしてくれます。

マルチは南北にかけて張られています。南風が強く吹くので、風で倒れないようにこの方角に張ります。

~種と種まきのこと~

今回まく種は「恵味スター」。低温に強い品種です。昔は3月中にまいてトンネルを張っていましたが、資材が高騰していること、経験則で4月に種を撒いても7月の販売に間に合うことが理由でやめたそうです。種まきの作業は3工程で行います。

糖度が高く、フルーティーでコクのある品種。
発芽率は80%以上。播種後87日型(種まきから収穫までの目安日数)。

手順① 穴を掘る。

深さは種の長さの3倍。穴が深すぎると、水が溜まって水没してしまいます。浅すぎると雨で種が露出してしまいます。深さにバラつきがあると発芽にバラつきが出ます。シビアです。昔は中腰で指先を使用した作業でしたが、今は先端が丸くなっている棒を使用して穴をあけていきます。

棒で土をグッと押し付けてちょうどいい深さの穴を開けます。
木の棒(写真下・左)と紙でできた棒(写真下 右)の2種類があります。紙でできた棒は水越さん手作りの改良品。とても軽いです。

手順② 種を入れる。

昔はひとつの穴に種を2個ずついれ、成長過程で間引くという作業をしていましたが、今は発芽率がとても高くなったので、基本1個ずついれていきます。ただ発芽率は100%ではないので、5~6穴ごとに2個いれる穴を用意します。

種をいれる作業は女性陣が担当。ずっと中腰で大変な工程です。でも冗談を言いつつずっと笑顔で作業。素敵です。
基本は一穴に1個。時々2個入れます。

手順③ 穴を埋める。

できるだけ柔らかい土をかぶせて、指で軽く押します。おーちはこの作業を担当しました。穴を埋める作業と平行して、マルチの下に空洞がないかの確認も行います。空洞があると水が溜まってしまうので、土で埋めていきます。汗だらだらです。

ひとつひとつ丁寧に土をかぶせていきます。
かぶせたら指で軽く押します。手前の穴、指のあとがあるの分かりますか?

~まとめ~

今と昔で比べると、技術的な進化だけでなく、経験や工夫により作業効率化がなされていることがわかりました。しかし変わらないところもあります。水越農園さんでは、雑草の除去に除草剤を使いません。理由は先代が使わなかったから。非効率でも、時間を見つけてコツコツ抜いていきます。もちろん、おーちも最後までお手伝いさせていただきました。汗だらだらです。

★おーちが「一生懸命」土をかぶせたとうもろこしは7月販売予定です。途中経過もまた報告させていただきます★

手作業で雑草を抜き、片付けている様子。おいしいとうもろこしが出来るまでにはこんな大変な場面もあります。

~おまけ~

休憩中のひとコマ。お菓子や果物を囲んで談笑。おーちもご一緒させていただきました。とても賑やかです。いっぱい食べました。ごちそうさまです。


最新状況、4月10日(日)の畑の様子。マルチの穴からひょこっと芽が顔を出しています。


蒔いた種はみんな無事に発芽できたようです。これからの成長過程が楽しみです!

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