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栽培のこと🍎

次に視察させていただいたのはりんごやジュース、有機肥料の販売をしているナチュラル農究さん。

土壌分析をおこない、たくさんの有機肥料の中から最適なものを組合の農家さんに販売しています。収穫用のコンテナなどを無料で預かるなど、りんご農家にとても優しい会社

給食用に販売されるりんごはすべて、重量選別機による一次選別のあと手選別で二次選別してくれています。チェックしているのは形。学校でカットし、子供達が食べるとき、できるだけ不揃いにならないようにとのこと。優しい会社です。

そんなナチュラル農究さん、今までとは全く違う、新しい栽培方法を導入しているということで、畑へ。そこで目にしたのは、樹間約1mの等間隔でまっすぐ植えられている細い樹々。これがりんごの樹って言われたらびっくりしませんか?でもこれが高密植栽培(こうみっしょくさいばい)と呼ばれる最新の栽培方法で育てられているりんごの樹なんです。

イタリアで普及しはじめた高密植栽培、そのメリットをあげると成園化【農園が収益が得られる目標収量に到達すること】が早いことや収量の増加などがあげられますが、なんといっても作業が効率化され、農家の負担が軽減すること。なにより、剪定などの熟練の技術が必要なく、初心者でも参入しやすいことがあげられます。

この高密植栽培、苗が手に入らないくらい、爆発的に広がっているんだとか。この高密植栽培で育ったりんごも、10月以降案内しているりんごの中に含まれています。⇒青森産りんご40玉(ジョナゴールド・早生ふじ他)


↓↓【参考】これまで主流だった栽培方法


第一弾のブログでも書きましたが、青森県のりんご農家の高齢化は非常に深刻です。

過酷な作業、熟練の技術、見合わない収入。若い世代、初心者が参入しづらい環境、魅力に感じない環境が原因です。そんな中でまさに今、苦しみ、もがき、変わろうとしている姿を今回の視察でみることができました。

光センサーもCA貯蔵施設も、高密植栽培も、資本が必要でリスクもあります。それでも導入し、挑戦する姿にりんご農家の方々の未来にかける本気を感じることができました。


そんないろんな想いが詰まったりんご。ぜひたくさんの子供達に食べていただけたら幸いです。たくさんの注文お待ちしています。




おーちくん
おーちくん
前職はパン屋、今は黒光で青果担当として日々修行中。学生時代には日本の津々浦々の畑でアルバイトをしていたという異色の経歴の持ち主。すらっとした高身長とメガネが特徴の若手です

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